農業用マルチシートを使って市民ロビーを真っ暗に!?(関戸公民館 / 青嶋祐希さん)

農業用マルチシートを使って市民ロビーを真っ暗に!?(関戸公民館 / 青嶋祐希さん)

「スターライトバルコニーin関戸」開催に至ったエピソードとは?

インタビューしたのは“青ちゃん”の愛称で親しまれる青嶋祐希さん。2023年12月1日からの3日間、関戸公民館(ヴィータ・コミューネ)で開催した「スターライトバルコニーin関戸」の企画者のひとりで、教育部 関戸公民館に勤務中。“みんなのお兄ちゃん”という言葉が似合う行政マンだ。

いわく、関戸公民館の前に4年半勤務した多摩市の児童館時代の気づきや経験が今回のイベントの着想の原点になったそう。

「頑張っているママたちがリラックスできるようなイベントを企画したい。親子で学べるような企画ってなんだろう?という思いからプラネタリウムという案が生まれました。ポイントは寝転べること。ヴィータ・コミューネの市民ロビーって普段は地域住民の皆さんが勉強をしたり、ひと休みするところです。このスペースを違うものにできたら素敵だなぁと考え、寝ころびプラネタリウムを企画しました」(青嶋さん)

今回の取材中、「スターライトバルコニーin関戸」で苦心したことを尋ねると、こんなエピソードを話してくれた。

協力:(一社)星つむぎの村
協力:(一社)星つむぎの村
協力:(一社)星つむぎの村

「関戸公民館で星とつながる3日間を過ごしてほしいと願って企画したイベントなので、可能な限り、本物のプラネタリウムのクオリティに近づけたいと考えました。地域住民の方ならご存じだと思いますが、7階にあるヴィータ・コミューネの市民ロビーは全面ガラス張りなので、日が暮れても外の明かりが入ってしまいます。その状況のままではせっかくのプラネタリウムが見えづらくなってしまいます。どうすれば真っ暗にできるかと考えた末、みんなで考えたアイデアが光を通さない農業用マルチシートでガラス面を全て覆ってしまうというものでした。『白色よりは黒のほうが光を遮断できる!』とか『長い棒に農業用マルチを貼ってその棒を吊って並べよう!』みたいな話を繰り返し、無事、開催に至ることができたんです。我ながらなかなかの出来栄えでした。公民館職員や有志の地域住民の皆さんと心をひとつにできたことが嬉しかったですね」(青嶋さん)